フェムケアの基本のキ!全世代の女性のお悩みに特化したフェムケアとは?

フェムケアという言葉を聞いたことはありますか?

フェムケアとは、女性ならではの悩みのケアを意味します。2016年には女性活躍躍進法が施行され、ますます女性の活躍が注目される現代日本。ビジネス社会で活躍しながらも、女性らしさを保ちたいという声も多く、フェムケアという言葉への関心も高まっています。

そこで今回は、そんなフェムケアの基本から、全世代のお悩みに特化したフェムケアの方法、さらに話題のフェムケア商品について取り上げます。

目次

フェムケアの定義とは?

フェムケアとは、「Feminine(フェミニン)」と「Care(ケア)」を合わせた用語です。
女性に特化したケアを行う商品やサービスなどで多く使われています。
同じような意味としてフェムテックという言葉がありますが、
フェムテックは「Female(フィーメイル)」と「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた言葉で、
AIやアプリなどのテクノロジーを活用してフェムケアを行えるサービスです。

デリケートゾーンだけじゃない!フェムケアの対象とは?

フェムケアが対象としているのは、デリケートゾーンをはじめ、婦人科疾患など幅広い分野です。
とくに生理による悩みはそれぞれです。月経痛だけでなく、においによる悩みを抱えている方も少なくありません。また、生理前のPMS(月経前症候群)では、イライラや不調などさまざまなトラブルがあります。
さらに、更年期にさしかかる50代以降の女性の場合は、身体も心も不調に陥りがち。エストロゲンによって、さまざまな症状を感じられる時期です。
フェムケアは、デリケートゾーンだけでなく、上記のようなPMSや月経痛、更年期なども対象としています。

フェムケアの方法はインナーケアとアウターケアの2種類!

フェムケアには内側からの“インナーケア”と、外側からの“アウターケア”の両方からのアプローチが効果的と言われています。インナーケアでは食事や生活習慣を正す事で根本的な課題改善を目指し、アウターケアではフェムケアに特化したエステサロンなどを利用する方もいます。サロンでは、デリケートゾーンだけでなく、お腹や足のマッサージ、膣トレなど女性の悩みに特化したケアを実施。デリケートゾーンの匂いや尿漏れ、PMSなどで悩む女性が多く利用しています。

ここからは、それぞれのケア方法についてみていきましょう。

《インナーケアに役立つ栄養素》

インナーケアの始まりは口にするものを意識することから!
毎日の食事を変えることでも、十分にフェムケアを始めることができるでしょう。フェムケアに役立つ栄養素と主な食品はこちら。

α-LA

「α-LA(アルファ-ラクトアルブミン)」は母乳や牛乳に含まれる乳たんぱく質です。生理痛の痛みの原因であるプロスタグランジンの分泌を抑制する効果が期待できる栄養素として注目されています。さらに、生理前のめまいや倦怠感のケアにも役立つとされる栄養素です。
牛乳や乳製品に含まれているので、朝食にヨーグルトをプラスしたり、牛乳やチーズを積極的に食べたりするなどがおすすめ。ちょっとした心がけで取り入れられる栄養素のひとつです。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンは、エストロゲンの調整やPMSの緩和につながるとして注目されている栄養素です。昔から日本で親しまれている大豆。醤油や味噌など調味料の原料としても知られ、日本人女性にとっては馴染みのある栄養素と言っても過言ではありません。
納豆や豆腐など身近な食材に含まれているので、α-LAと同じく取り入れやすい栄養素といえるでしょう。

亜鉛

PMSケアに役立つとされているのが、亜鉛です。肌のターンオーバー促進にも効果が期待できる栄養素で、美容の観点からも注目されています。
亜鉛は牡蠣などの魚介類をはじめ、牛肉・豚肉・ココアに含まれる栄養素です。含まれる食品が限られるため、意識しないとなかなかしっかりと摂取できない栄養素でもあります。最近では、サプリメントや亜鉛を配合した飲料などもあるため、補助食品を活用すると良いでしょう。

葉緑素(クロロフィル)

植物が光合成で必要な緑色の色素。 葉緑素(クロロフィル)は胃や腸の運動を助けるため、おなかの調子が気になる方におすすめと言われています。 緑の血液とも呼ばれており、鉄分と一緒に摂るのがおすすめです。

ビタミンB6/ B12

野菜や穀類、魚介類などに含まれるビタミンB6は、酵素の働きを助ける補酵素という成分として、アミノ酸の代謝をサポートします。これにより、体が重く感じる時や肌の調子が気になる時にお勧めです。一方で魚介類や肉類、藻類や卵類に多く含まれるビタミンB12は、たんぱく質や核酸の生合成のほか、葉酸とともに赤血球の成長を助ける働きをしますので、鉄分が足りない時や眠気がある時に積極的に摂りたい栄養素です。

鉄分は酸素の運搬という、非常に重要な働きをしています。これが不足すると、息切れや疲れやすさにも繋がります。特に月経のある女性は対内の鉄分が経血とともに定期的に排出されるため、鉄分不足となりやすい傾向があります。ただし、血液は鉄とタンパク質が結合することでできるほか、赤血球の合成にはビタミンB12や葉酸も必要となるため、鉄分だけでなくこれらの栄養素の摂取も必要です。

《アウターケアの方法について》

デリケートゾーンのにおいやかゆみでお悩みの方には、洗浄・保湿・マッサージ等のアウターケアから始めてみてください。皮膚が薄いデリケートゾーンの洗浄には、刺激の少ないデリケートゾーン専用の石鹸を使用してみてください。洗浄したあとの保湿もお忘れなく。ショーツのしめつけや摩擦から皮膚を守ることができます。
また、実はデリケートゾーンのマッサージは、自宅でも簡単に行えます。フェイスケアと同じように鼠径部や外陰部のケアも行いましょう。

日常の生活に手軽にフェムケアを取り入れる方法

ここからは、普段の日常に気軽に取り入れられるフェムケアをインナーケアとアウターケアの両方から紹介していきます。

【インナーケア】手軽に始められるサプリメントでスタートしてみよう!

葉緑素(クロロフィル)やイソフラボンα―LAなど、女性が積極的に摂りたい栄養素を配合したサプリメントであれば、忙しい毎日を送る日々の食事バランスが気になる女性でも気軽に始められますね。また、飲み始めたらこまめに体調の変化をチェックしていくことも忘れずに!

【インナーケア】ついつい食べちゃうスナックやドリンクを低糖質なものに置き換えよう!

葉酸や食物繊維を豊富に含んだおやつやドリンク、パンも最近では話題になっています。甘いものはやめられないけど、健康にも意識したい方向けに栄養が高いだけでなく、女性にも嬉しい要素がつまっており、心身ともに満たされながらケアができます。

【アウターケア】洗浄力が強すぎないデリケートゾーン専用ソープを取り入れて肌本来の状態をキープ!

普通のボディソープは洗浄力が強いため、酸性に保たれている膣内のバランスが崩れ、雑菌が繁殖しやすくなります。そのため、洗浄力がマイルドな弱酸性ソープを使い、余分な汚れだけを洗浄。さらに商品の多くは防腐剤・合成香料・シリコンなどを使用していないため、赤ちゃんでも使用できる優しい設計のものが多く、始めやすいアウターケアの一つとなっています。

【アウターケア】こんなのもある?!デリケートゾーン専用の香水で匂いの悩みサポート!

デリケートゾーンの悩みとして多く聞かれるにおい問題。特に生理中においがきつくなると感じている女性も多いよう。そんな生理中にも使用できるデリケートゾーン専用の香水で、植物オイルを配合し、アルコールフリーで安心して使えます。憂鬱になりがちな生理期間中の女性の悩みに寄り添う商品で今話題を呼んでいます。

インナーケアも大切!フェムケアを始めてみよう

フェムケアはインナー・アウターの両方からアプローチすることができます。
とくにインナーケアは、フェムケアの観点だけでなく、女性のさまざまな身体の悩みに寄り添ってくれるでしょう。
若いうちから意識することで、症状の予防にもつながります。まずは自分できるフェムケアから始めてみませんか?ぜひ参考にしてください。

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